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紫外線にとっても弱い赤ちゃんのお肌
赤ちゃんのお肌は大人に比べてとっても薄く、バリア機能もまだ未熟。
紫外線は赤ちゃんのお肌の表面だけではなく、奥まで届きやすいため、大人よりダメージを受けやすいのです。
『UVケア』は大人の女性への美容ワードというイメージがありますが、実は赤ちゃんにこそとっても必要なこと。
恐ろしいことに、紫外線による老化や発ガン性といった悪影響は、20歳までに浴びた量で決まるとも言われています。
そして一昔前と比べオゾン層の破壊が進んでしまっているため、日光に含まれる紫外線量が現在ではより多くなっているんです。
なので、おでかけの時には赤ちゃんにもしっかりUVケアをしてあげるのがとっても大切。
紫外線対策が大切なのはわかったけど、日焼け止めの肌への影響も心配。
という声も聞こえてきそうですが、今は赤ちゃんにも使えるとても優しい日焼け止めがたくさん販売されているので、ご安心を。
また、UVケアは夏にすればOK!と思いがちですが、紫外線の量は4~5月から急上昇していきます。
夏だけでなく、春先から秋頃までしっかりとしたUVケアをしていきたいですね。
赤ちゃんに優しい日焼け止めを選ぶポイント
まずは日焼け止めのことを知って、赤ちゃんの日焼け止めを選ぶための基礎知識をつけましょう。
紫外線を肌に届けない「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」
紫外線吸収剤とは
紫外線吸収剤は、肌の表面で化学反応を起こして紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変えて放出することで、紫外線が肌に吸収されるのを防ぎます。
熱を放出すると言っても、肌が熱さを感じるレベルではありませんが、肌の状態によっては、放出される時の、化学反応や、化学反応で変化してしまった物質などで、肌荒れや肌トラブルを起こしてしまうこともあるようです。
紫外線吸収剤は、白浮きせず、滑らかで塗り心地が良く、汗や水に強いのが特徴で、夏の海水浴などのレジャー時に最適です。
SPF30や50などの、高い効果がある日焼け止めにはこの紫外線吸収剤が配合されていることが多いです。
紫外線散乱剤とは
紫外線散乱剤は、肌の表面を粒子で覆って物理的に紫外線を反射・散乱させることで、肌に紫外線が吸収されるのを防ぎます。
紫外線散乱剤はUVA・UVB・ブルーライトにも効果があり、化学変化を起こさないので肌への負担が少ないとも言われています。
肌への負担は少ないですが、白浮きしやすく、汗で流れやすい。粉体のため、皮脂を吸収しやすく乾燥を感じたりすることもあるようです。
日焼け止めのSPF値とPA値とは?
SPF(Sun Protection Factorの略)とは?
『SPF』とは、短時間で肌に赤みや炎症を起こさせて、黒化につながりやすくなるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数です。
SPFの数値は、何も塗らない時と比較してUVB波による炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表しており、この数値が大きい方がUVB波に対する防御効果が高いことを表しています。
PA(Protection grade of UV-Aの略)とは?
『PA』とは肌の一時的な黒化を引き起こし、長い時間をかけて肌の弾力を失わせるUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表す目安です。
4段階の「+」マークで表示され、「+」の数が増えるにつれ、UVAに対する防御効果が高いことを表しています。
赤ちゃんのお肌にはどんな日焼け止めを選ぶべき?
日焼け止めの基礎知識はざっとお分りいただけたでしょうか?
使い勝手のよく、効果も高い紫外線吸収剤を使った日焼け止めは肌への負担も大きいため、赤ちゃんには紫外線散乱剤だけを使用した日焼け止めを選びたいところですね。
紫外線散乱剤のみの日焼け止めだと効果がちゃんとあるのか心配になるかもしれませんが、
公園遊びや日中に出かけるといった日常生活なら、SPF値は20~30くらい、PA値は「+」~「++」くらいのもので十分と言われています。
このくらいの数値のものであれば、紫外線散乱剤のみでできている日焼け止めが多くあります。
簡単に落とせるものがgood
肌に優しい日焼け止めを選んでも、きちんと日焼け止めを洗い流しきらないと肌荒れの原因になってしまいます。
特に、赤ちゃんの顔を石鹸で洗うってかなり難しいですよね。
日焼け止めには、石鹸で落とせるタイプやお湯で落ちるタイプのものがありますが、顔に使うものに関してはお湯で落とせるタイプのものを選ぶのが良いでしょう。
赤ちゃんにオススメの日焼け止め【8選】
ではここからが本題!PAUSE編集部がピックアップした赤ちゃんにオススメの日焼け止めをご紹介します。
1.アロベビー UV&アウトドアミスト
アロベビー UV&アウトドアミストはこの1本でUVケアに加えて、虫除けの効果も期待できるオーガニックの日焼け止めです。
純国産で天然成分100%で出来ているため、アルコール、合成ポリマー、シリコン、鉱物油、石油系界面活性剤 すべて不使用。
新生児から使えて、お湯で落とせるという優しさ!
肌に負荷をかけるものは一切使用していないので、安心して使用できますね。
UV効果 | SPF15 PA++ |
テクスチャ | ミスト |
いつから使えるか | 新生児から |
落とし方 | お湯で落とせる |
肌への優しさ | とても優しい |
価格 | 高め |
虫除け効果も一緒に欲しいという方へ
2.アロベビー UVモイストミルク
アロベビーUVモイストミルクは、保湿もできるなめらかな伸びの良いミルクタイプの日焼け止めです。
上記のアロベビーUV&アウトドアミストと同様、天然成分100%で出来ており、アルコール、合成ポリマー、シリコン、鉱物油、石油系界面活性剤 すべて不使用。新生児から使えて、お湯で落とせます。
ミストの方は、乾燥しやすいという口コミも見られましたので、虫除け効果はいらないから保湿も兼ねた優しい日焼け止めか欲しいという方はこちらがおすすめ。
もちろん保湿成分も天然のホホバ種子油やシア脂を使用しているので、お肌に優しくおでかけ中もしっかりと乾燥と紫外線から守ってくれます。
UV効果 | SPF15 PA++ |
テクスチャ | ミルク |
いつから使えるか | 新生児から |
落とし方 | お湯で落とせる |
肌への優しさ | とても優しい |
価格 | 高め |
3.パックスベビーうるおいUVクリーム
パックスベビーうるおいUVクリームは、紫外線吸収剤、石油由来原料、アルコール、パラベン、合成界面活性剤を使わず石けんで乳化したシンプルな国産の日焼け止めクリームです。
人間の皮脂に近いと言われているマカデミアナッツ油に、カミツレエキスを配合し、乾燥しがちな赤ちゃんのお肌の潤いを保ちながらUVケアができます。
伸びが良く、ベタつかない使用感が人気です。
パックスベビーは、ボディークリームも人気なのでご存知の方も多いかもしれませんね。
使用されているマカダミアナッツオイルが、ナッツアレルギーを引き起こすのではないかとも言われていましたが、パックスベビーに使われているマカダミアナッツ油は、精製度の非常に高いもの使用しているとのことで、アレルギーを引き起こす心配はないと公式サイトの方で記載があります。
Q.「パックスベビーはマカデミアナッツ油を使用」とありますが、ナッツアレルギーの原因にはならないのでしょうか?
A. 私たちが使っているマカデミアナッツ油は精製度の非常に高い食品グレードの油脂を使用しております。そのため、アレルギーの原因となるたんぱく質は除去されております(アレルギーはたんぱく質によって起こるものです)。 なお、気になる場合には、上腕部の内側などで試してみてからご使用ください。 ※全ての方にアレルギーが起きないということではありません。
価格も抑えられており、手に取りやすく、成分もシンプルでとっても優しいUVクリームのため安心して使えますね。
UV効果 | SPF17 PA+ |
テクスチャ | クリーム |
いつから使えるか | 新生児から |
落とし方 | 石鹸で落とせる |
肌への優しさ | とても優しい |
価格 | 安め |
4.ヴェレダ(WELEDA)・エーデルワイスUVプロテクト
ヴェレダ・エーデルワイスUVプロテクトは、日本人の肌に合わせて開発された、天然由来成分100%の日焼け止めです。
紫外線吸収剤、合成保存料、合成香料、鉱物油不使用でもちろん肌に優しく、石鹸で落とせます。
さらっとした乳液タイプで伸びも良いので塗りやすく、赤ちゃんのUVケアにはとっても使いやすい日焼け止めです。
SPF・PAが他の製品より少し高いので、UVカット効果が高いので長時間のお出かけの時には心強いですね。
UV効果 | SPF38 PA++ |
テクスチャ | ミルク |
いつから使えるか | 生後1ヶ月から |
落とし方 | 石鹸で落とせる |
肌への優しさ | 優しい |
価格 | 高め |
ミルク状の伸びが良い日焼け止めを探している方へ
5.エルバビーバ
エルバビーバ ベビーサンスクリーンは、ホイップのような軽いテクスチャーで塗りやすく、化学成分を一切使用していないので赤ちゃんも安心の日焼け止め。
erbaviva(エルバビーバ)は、日本でも大変人気の実力派オーガニックケアブランド、『ジョンマスターオーガニック』の、妊娠中のプレママやママ、赤ちゃん専用のラインです。
ジョンマスターオーガニックと同じく、オーガニックの天然由来成分のみ。もちろん紫外線吸収剤などの化学成分を一切使用していないため、安心して使えます。
また、保湿成分も兼ねたアロエベラ液汁が使用されており、乾燥に強いという点も良いですね。
ただ紫外線をブロックするだけでなく、うるおいも重視したいという方にはおすすめの日焼け止めです。
UV効果 | SPF30 PA+ |
テクスチャ | クリーム |
いつから使えるか | 生後6ヶ月から |
落とし方 | 石鹸で落とせる |
肌への優しさ | 優しい |
価格 | 高め |
日焼け止めとともに保湿もしっかり行いたい方へ。
6.ママバター UV ケアクリーム
ママバター UVケアクリームは、自然派コスメブランド・ママバターのオーガニック日焼け止めクリームです。
ママバターでは、女性や赤ちゃんの肌を優しく守ってくれるケア商品をいくつも販売していて、ママバターが販売するクリームやローションなどは、どの商品も肌にスッとなじむ商品であるのが特徴です。
UVカット効果 | SPF25 PA++ |
テクスチャ | クリーム |
いつから使えるか | 記載なし |
落とし方 | 石鹸で落とせる |
肌への優しさ | 優しい |
価格 | 安め |
保湿もしっかり行えて、お値段も優しいものをお探しの方へ。
7.レイセラミルキーベビーUV
レイセラミルキーベビーUVは、小児科医師指導のもと6か月~6歳児を対象に、モニターテストを行い開発された商品。
紫外線吸収剤無配合・無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリーで、とってもお肌に優しい日焼け止めになっています。
油性成分とUVカット成分を水性成分で包む「ウォーターベース処方」で、きしみにくく、みずみずしい使用感に仕上がっており、お肌にムラなく伸びるのが特徴。
肌に馴染みやすいからこそ、お出かけ前に短時間でUVケアを済ませることができますね。
UVカット成分が水性成分で包まれているため、手軽に確実にぬるま湯で落とせるのも強みです。
さらに、うるおい成分である「ポリミン」が配合されているので、紫外線による乾燥から赤ちゃんを守ってくれます。
UV効果 | SPF28 PA+++ |
テクスチャ | ミルク |
いつから使えるか | 生後6ヶ月から |
落とし方 | お湯で落とせる |
肌への優しさ | 優しい |
価格 | 高め |
お湯で落とせる手軽さと、伸びがよく肌馴染みがよく塗りやすい日焼け止めをお探しの方へ。
8.フォーファム アウトドアUVミルク
紫外線吸収剤、合成香料、着色料、鉱物油、パラベン、石油系界面活性剤は不使用のUVクリームです。
さらに保湿成分として6種類のセラミドや加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、ヨーグルト液(牛乳)、5種類の植物由来オイルと肌のキメを整える14種類の植物エキスも配合されているので、しっかりと肌を整えながら紫外線を防いでくれます。
そして虫が嫌いと言われている精油を配合しているため、紫外線ケアだけではなく虫除けも兼ねられるのも嬉しいポイントですね。
そしてこちらの日焼け止めが、他の日焼け止めと違う大きなポイントは、セラミドを配合しているという点です。
肌の必須成分であるセラミドは人の皮膚から水分が蒸発しないように守ってくれる役割と、外からくる紫外線などの刺激から守ってくれる役割をもった成分です。
まさに赤ちゃんの肌をしっかり守りつつUVケアをしたい方にはとてもオススメのクリームです。
UV効果 | SPF30 PA+++ |
テクスチャ | クリーム |
いつから使えるか | 記載なし |
落とし方 | 石鹸で落とせる |
肌への優しさ | 優しい |
価格 | 高め |
セラミドを配合し、しっかりと肌を保湿しつつ守ってくれる効果をお求めの方へ。
日焼け止めの効果をしっかり得るためのポイント
塗りムラに注意!
赤ちゃんに日焼け止めを塗る時は、一度ママの手のひらに日焼け止めを取って両手で伸ばしてから赤ちゃんの顔・体に塗ってあげるようにすると、塗りムラを防ぐことができます。
特に赤ちゃんの耳、首の後ろ、髪の毛の生え際、小鼻の部分、あごの下、ひじ、ひざ、手の甲、足の甲は特に塗り忘れやすい場所なので、しっかりと塗ってあげるようにましょう。
2.3時間おきにこまめに塗り直す
日焼け止めの効果は時間とともに薄れてきてしまいます。また、特に低刺激の日焼け止めは、こすってしまったり、汗をかいたりすると取れてしまいやすいです。
一度赤ちゃんに日焼け止めを塗ったからといって安心せず、2.3時間おきに日焼け止めを塗り直してあげることが大切です。
赤ちゃんの授乳やおむつ替え、水分補給のタイミングに合わせ、日焼け止めの塗り直しをしてあげるとよいでしょう。
初めて使うときはパッチテストを
お肌に優しいとはいえども、赤ちゃんによってはアレルギー反応が出てしまう可能性もあります。
日焼け止めを使う前にはパッチテストをして赤ちゃんの肌にアレルギー反応が出ないかを確かめてから使うのが安心です。
赤ちゃんを紫外線から守るためにもっとできること
- 半袖よりも出来るだけ長袖を選び、淡い色よりも濃い色のほうが、紫外線カット力があります。
- 顔まわり・目は、つばの広い帽子をかぶってでガードしましょう。
- 紫外線量の増える午前10時から午後2時くらいまでのあいだは、直射日光をできるだけ避けて過ごしましょう。
- 室内でも、窓からのガラス越しの紫外線に注意しましょう。
赤ちゃんを紫外線から守って楽しくお出かけしよう!
子供たちが日焼けを気にせず、太陽の下で無防備に過ごしていた昔と違って、赤ちゃんの頃からしっかりと日焼け対策をすることが今は常識となってきました。
特に肌が大人に比べて未熟で敏感な赤ちゃんに紫外線は大敵!
赤ちゃん用の低刺激な日焼け止めをしっかり使って、赤ちゃんの肌を守って楽しくお出かけしましょう。